2014年03月30日

春フェスと岩手フェスその3

岩手フェス30日
上演8 盛岡地区演劇部合同公演プロジェクトactT月光演劇團(TEATRO LUNO)「イーハトーボの劇列車」
宮沢賢治の話。賢治がエスペラントを学んだことは日本のエスペランティストにはよく知られている。劇中にもエスペラントが登場するが、どうもにわか仕込み。「岩手」を旧仮名遣いで書いた「いはて」をそのままローマ字にしてロシア語風にしたのが「イーハトーブ」との説がある。そしてエスペラントでは名詞は-oに終わるのでIhatovoがエスペラント形。

上演9 盛岡地区演劇部合同公演プロジェクトactU劇団★星空もんがあず「河よりも長くゆるやかに」(改題「花咲く乙女たちのアストロモモンガ」)が最後だったが、春フェスの観劇に差し障りそうだったので諦めた。

春フェス30日
上演8 南関東代表静岡県立富士「寿歌」
別バージョンを先日のすばる演劇祭で観た。核戦争後の人類がほとんど残っていない世界。舞台の作りが異なるのは当然としても台詞も細部が異なる。

上演9 近畿代表兵庫県立神戸「ソーニャ姐さん」
近畿大会、春秋座に続いて3回目。チェーホフの「ワーニャ伯父さん」をモチーフとする。2人芝居。演劇部の話で活動が終わると退場するがすぐに翌日の活動。劇中で「ワーニャ伯父さん」の練習をする。多人数が登場するシーンを2人だけで演じ分けるシーンは実によく計算されている。そして実はソーニャを演じている役者が実生活でもソーニャに重なっていることが最後に明らかになる。

上演10 開催県(岩手県)代表盛岡市立「ニッポンSFジェネレーション」
ちょっと未来。高校の文化祭で巨大ロボットを造るが、歩くと周囲を破壊する。そして実は…。コントロール出来ない物を造るなというメッセージと受け取った。
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春フェスと岩手フェスその2

岩手フェス29日
上演7 岩手女子「ナリタイ(仮)」
宮沢賢治の詩から始まった。進路について悩む。青春時代ってあんな感じだったような気がする。昔過ぎて遠い感覚。

春フェス29日
上演4 四国代表徳島県立富岡東高校羽ノ浦校「夜帰(やき)」
演劇部の話なのだがそこに鉄道同好会を絡める。最近時々見かけるが、教室を斜めにして舞台中央に出入り口を作る。鉄道模型をうまく利用している。電車にライトを仕込んで影を壁に映す。しかも場所とタイミングがよく計算されている。

上演5 北海道代表市立函館「おとめのゆめ」
いきなり子ども向けのショーから始まる。そのヒロインが就職活動で引退するので後任を探さねばならない。練習シーンが出てくるけれど、初めての人が上手に踊れてはいけないが、これが難しい。練習を重ねればうまくなってしまうのだから。どうすればあれほど初めてのようにできるのだろう。ひねた男優が出てくる。それもそのはず、高校生ではない。顧問がキャストになれるのは北海道以外では聞かない。

上演6 中国代表岡山県立岡山南「生徒会とわらしとはじまりの夏」なお「生徒会」には「ぼくら」とルビ
生徒会の話。そこに東京の方からの転校生が手伝いとして加わる。東日本大震災復興支援の話からその転校生が実は福島県からの転校生と明らかになってくる。感じ方の違いが浮き彫りになる。それは如何ともし難いので、違いがあると知っておかねばならない。更に避難しなくても良い所からの避難であることから来る悩みも加わる。

上演7 東北代表宮城県名取北「鼻と糸トンボ」
小学生の話。話は小学生にもあるかも知れないが、台詞が…。それはともかく、鼻を骨折した小学生とかなり重大な病気を抱えているらしく糸トンボのような小学生を中心に恋の話。
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2014年03月29日

春フェスと岩手フェスその1

第8回春季全国高等学校演劇研究大会(春フェス)で岩手県に来ている。
同じ会場の小ホールで第1回岩手県高等学校春季演劇合同発表会が行われている。こちらを知ったのがちょっと遅かったので最初から観ることができず、上演4から。舞台が平台か何かで組まれているため、歩くと音がするが、第1回だから上演校が知らないのか音響で消すといった対策を取っていない。

どちらも30日まで行われる。観て勝手なことを書く。

岩手フェス27日
上演4 花巻南「図書館カルテット」先生の生徒への恋心などを扱っている。図書館で大きな声で喋っているがいいのかと思ったら、台詞でもそう言っている。しかし、長かった。まあ面白かった。
上演5 黒沢尻北「父と暮せば」井上ひさしの作品。広島の原爆で死んだ父の幽霊と娘の話。東日本大震災が重なる。大災害では同じようなむごいことが起こるが、原爆は人災だから防ぐことができる。

岩手フェス28日
上演6 盛岡第四「アリス イン ワンダーランド」これは「不思議の国のアリス」を下敷きにしている。これをモチーフに絵を描く主人公がチェシャ猫を知らないのはあり得ない。これも楽しんだ。

春フェス28日
上演1 九州代表大分県立大分豊府「きってもきってもはなれられない」リストカットを取り上げている。気になったのは、過呼吸を起こす生徒がいるが、袋を使うこと。確かに以前はそれが有効とされていたが、今は窒息死の危険性があるということで、何もしないようになっている。いろいろ問題は提起したが、特に何も解決せずに終わった。
上演2 中部日本代表愛知県立刈谷東「笑ってよゲロ子ちゃん」人間の心理の深い所まで切り込んでいく。考えさせられる。
上演3 北関東代表長野県丸子修学館「明日があるさ」馬鹿騒ぎが続き、何だこれはと思っていると、1945年8月8日から9日にかけての長崎での出来事と明かされる。赤ん坊が生まれ、名前をどうするかなどと言っていると、もうすぐ11時という台詞があって、観客の緊張は一気に高まる。11:02が近い。「明日がある」という台詞が残酷な響きで突き刺さる。暗転幕が降り、地響きのような音。原爆投下で終わる。
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